西洋占星術について少し詳しい方なら、個人や国・団体などの詳しい運勢を見るのに、「3重円」というものを作成して見る、ということはご存知だと思いますが、
あまり詳しくない方もいらっしゃると思うので、説明させていただきますね。
3重円というのは、内側からネイタル・チャート(その人が生まれた瞬間の天体の配置図。天球=地球を中心として、適当な半径を持つ球に全ての星を投影したものを表わす円形、の中に惑星などの感受点の位置を記入したものです)、プログレス・チャート(進行図)、トランジット・チャート(経過図)の順に重ねたものです。
ネイタル・チャートは、その人の生まれつきの能力や運勢を表わすものです。
プログレス・チャートは、その人の内面的変化、気持ちが向いている方向、モチベーションを表わすものです。これは、生まれた時の星の位置を、1年に付一定の割合で進めたものです。例えば、太陽は1日に1度進みますが、それを1年に1度進むことにします。それを元に、1日12度進む月は、1年に12度。動きの遅い土星や、天王星、海王星、冥王星は、生まれた時の位置からほとんど動かないことになります。
トランジット・チャートは、現在の星の動きを表わすものです。
この3つのチャートを合わせて見ることで、その人の過去、現在、未来の運勢を推測することが出来るのです。
チャートは、惑星(基本的には10の惑星)、黄道12宮(12星座のこと)、12室(ハウス)、アスペクトで構成されています。
各チャートは、それぞれ意味を持つ12の部屋(ハウス)に分割されていて、生まれた時刻がわかると、各部屋がどの星座の何度から始まるかがわかります。
そして、そこに入っている(あるいは、入っていない)星がわかります。
また、星同士が形成するアスペクト(角度。0度、90度、180度、60度、120度をメジャー・アスペクトとして重要視します。きっちり0度でなくても、オーブといって、一定の許容範囲があります)がわかります。
それらを元に鑑定していきます。