西洋占星術は、非常に明快な理論体系を持つ、論理的な占いです。一定の法則があります。
よって、鑑定する側の主観や、感情が入る余地が少ないのです。
その客観性が、私が西洋占星術を好きな理由です。
私は、占いというものは、「転ばぬ先の杖」だと思っています。
自分の未来に起こり得る試練や、トラブルや、災難をあらかじめ知っておくことで、
備えや、心構えが出来て、結果的にダメージを最小限に抑えることが出来ます。
西洋占星術は、バビロニア帝国(メソポタミア南部)以来、数千年にわたる
人類の知識と、経験と、知恵の集積です。
これを使わないという手はない、と思うのです。
古代オリエントのバビロニアで確立した占星術がなぜ「西洋占星術」と呼ばれているのかと疑問を覚えた方もいらっしゃると思いますので、説明しますと、
占星術はその後、カルデア人(バビロニアで活躍したと言われるセム語系の遊牧民)によってアジア、ヨーロッパ、北アフリカへと伝えられ、
特にギリシア、アレキサンドリア(アレキサンドロス大王によって、エジプトに建設された都市。後にローマ帝国の属領となる)において、飛躍的な発展を遂げました。
星座や天体に、ギリシア・ローマ神話の神々の名前やエピソードが使われていたりするのは、このためなんですね。
で、東洋で生まれたものにもかかわらず、「西洋占星術」と呼ばれるようになったわけです。
東洋人としては、ちょっと納得がいかないような気もしますが。
それと、最近とみに思うのは、占星術は、自分の人生の「謎」の部分を解き明かす手段として使える、ということ。
殆どの答えは、チャート(ホロスコープ)の中に隠れているような気がします。