先日の記事(森の生活)とも関連しますが、
私の長い間の、そして現在でもそうである憧れは、
トランク(又はスーツケース)一つだけ持って、
どこへでも移動出来る、自由で身軽な生活です。
でも、実際には、ホテル住まい&外食前提でなければ、あり得ない生活ですよね。
人間が生きて生活していくには、実に多くの雑多な物が必要です。
自炊するなら、調理道具や食器も必要ですしね。
それだけで、トランクはいっぱいになります。
衣類だけでも、春夏秋冬の物が必要ですし。
小さなハサミ1つ無くても、不便ですしね。
でも、死んだら、その瞬間から、全て不要になるんですよね。
なんて自由なんだろう!と、ある時、亡くなった人が残していった持ち物を見ていて思いました。
肉体が無いって、おそろしく自由なんですね。物が必要なくなる。
それどころか、、(肉体に由来する)将来への不安や、心配、苦痛も無くなる。
逆に言えば、肉体がある以上は、人間は不自由。
その不自由さの中にも楽しみはあって、だからこそ皆生きていけるわけだし、
一部の人たちは、出来るだけ長生きしたい、死にたくないと思えるのでしょう。
私はといえば、出来るだけ物を持たない生活を心がけながら、
TVや写真に写った野生動物を見ると、生きていくのは大変だろうけど、
身軽でいいなと、相変わらず物を持たない生活に憧れています。